髪が伸びてきた。
散髪にいきたいが足踏みしている。
アトピーで皮膚が、首も肩も黒茶色に変色しているからだ。
店員さんに見られたくない、恥ずかしいという羞恥心が髪を切ってもらうのさえ
億劫にさせる。
自分で髪を切るにしても、手先が器用じゃないので変な髪形になるのは目に見えてるし
バリカンで坊主にしたら髪でいい具合に隠れている肌が見えてしまう。
ほんと、何もかもを消極的にさせてくれるぜ。
俺の場合は他にも腐るほど後ろ向きにさせる要素があって、それに一つ加わった
にすぎないだけかもしれないが・・・。

しかし、人によってはたかが肌の事かもしれないが、人によってはされど肌の事だよな。
そういや、モーニング娘の亀井ちゃんもアトピーによって脱退を余儀なくされ、活動を休止せざる
終えない状況に今現在なってるらしい。
男で、しかもたいして美意識の強くない俺でももがき苦しんでいるんだから
多感な時期の女の子がこんな症状に見舞われるのは、自殺級の悩みになりえるじゃ
ないかと思う。
アイドルで、容姿を第一に売り出す子ならさもあらん。

不治の病を患うなんてそんなにない、ハズレクジを引いてしまったものだよな。
俺はこんなになってなんとなく思っている。
世の中には人生相談やらアドバイスなど大小様々な悩みが、いたるところで受けたり受けられたりあるいは
第三者的に受動傍観してたりするだろうがたいして意味は無いと。
一人ひとり、傍からみるとなんとなく同じように見えても実際は身体の仕組みから思考、自身が生まれてきてからの人生は本当の意味で一種しかないし、一人ひとりが微妙にずれあっているんだと。
日本に例えれば1億3千万人中、1億3千万のパターンがあるのだと。
そんな一人に対して別の人間が説いても、その説く人は少なくとも5千万ほどのパターンを知って
おかなければ真に説得力は生まれないんじゃないかと思う。
相談した人が納得したとしてもだ。
そんな人間、いるわけない。

まあ捻くれてるんだろうな。
別に、ある技術的な面とか一方向な物ならそんなややこしく考えなくてもいいんだろうけど。
もっと大きい括りになると結局、言葉のみで人を導くのは不可だろう。
仮に今の俺が悩みを相談しても、サワ~・・と開放させてくれる人など誰一人いないはずだ。