2017年10月

新聞配達も残すとこあと1日。
今日は部屋の片づけ、荷造りに励んだ。
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今回の引っ越しは運送会社を使わず自分で運ぶので
ほとんどの物をゴミ袋に入れている。
段ボールだと開封時、邪魔になるからな。

これらはいいとして、運ぶのを危惧してる物がある。
俺の親友、竹馬の友50インチTVだ。
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こいつがいたから約7か月間、なんとか新聞と戦えた。
もちろん次の住居にも持っていくつもりだが、一人では抱えるのがやっと。
次の住居は2階なので果たして階段を上がり、部屋まで持ち運べるのか不安がある。
おまけに玄関は糞狭いし・・・。

まぁそれでもどうにかして運ばないといけない。
後は野となれ山となれだ。

ここ3,4日ほど、新人さんと一緒に配達している。

彼は俺と同じく、地方から上京してきた身だが
専業(社員)として店に入社している。
齢は俺よりも一回り若いけど、どうもキビキビしたタイプでは
無いようで今のところ、とてもじゃないが時間内(6時前後)に
配達を終えそうな気配は感じられない。
そしてたまに目が死んでいる。

10月を過ぎたら後はノータッチだけども
この先、営業も加わる過酷な専業業務をこなしていけるのか
彼の今後が心配でもある。

SAOLA
やることが多すぎて煮詰まっている。

まず集金。10月いっぱいで辞めるということもあり
月末のノルマ達成(90%)はもちろん、95%辺りまで
回収してほしいと店から言われている。
天気が良ければ可能だったかもしれないが
上のように台風22号、通称SAOLA(サオラー)が近づいてるので
それも危うくなった。

次に新人への引き継ぎ。
上達はしてきてるものの、まだ不安がある配達模様だ。
俺が辞めるまでに一人でこなせるようになるか、これも危うい。

さらに親切女性と、31日集金〆の夜に食事に行くことになっているが
こんな感じなのでどうなるか分からん。
というより、最近は言葉も交わしてない。
本当に行けるのか!?

加えてその翌日、引っ越しも待っている。
しかし荷造りなどまだ何もしてない。
弱ったな。
何もかも危うい。

昨日は凄かった。
いつも通り、集金に精を出していていつも通り
ボチボチという具合だったが、途中から集金の神が舞い降りた。
どこの家を訪ねても、まるで俺の訪問を待ってたかのように家に居て
お金を支払ってくれる。
気付くと32件連続留守無しで回収。
まさかラストの集金でこんなミラクルに近い出来事を体験するとはな。


されどノルマは達成ならず。


俺の区域を引き継ぐ新人さんと、今日初めて朝刊を回った。

結構前から店には入ってたんだが、悪天続きだったので
配達の方は店側が控えさせてたようだ。
新聞配達は初めてということでたどたどしく、おぼつかない足取りだったが
なんとか頑張って貰いたい。

彼の成長具合によって今後、いかに俺が楽できるかが掛かっている。

LAN
中心気圧945hpa 最大風速45m/s 
超大型台風、通称LANが今朝の朝刊時にジャストミートした。

阿鼻叫喚、死屍累々の配達になるのは必至と思われたが
一筋の光明が。
なんと今朝の朝刊、今回行われた衆議院選挙仕様で
新聞の厚さが夕刊並みに薄く、かつチラシも皆無だったのだ。

おかげで雨風は強いものの、トラブルもなく6時には配達終了。
やはり日本の未来を託せるのは彼しかいない。
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投票は行ってないけど。

今日は休み。

通い妻のごとく、今回も新居に行き様子を伺う。
2回目の掃除をし床は大分綺麗になった。
yuka
光沢が出て艶々と光っておるわ。
トイレの方も拝見してみた。
tpire
相変わらず臭かった。
萎えるなあほんと。
このまま臭いが取れなかったら業者か大家に相談した方がいいな
と思いつつ部屋を後にする。

ところで俺は今、府中市という場所に住んでるんだけど
この場所は東府中になる。
こうやって足繁く通えるのも同じ市内で距離が近いからだ。
当初は都心の方に居を構えたいなあと思っていたが
近い方が引っ越しが楽なことや、半年の新聞配達で多少地理も分かってる事もあり
府中市内に留まることにした。
後、親切女性と今度食事に行く約束をしてるが、その時満足してもらえたら
今後も付き合ってくれるかもしれないからな。
今の友達どころか知り合いさえいない現状、大きな味方に成りえると有り難いよな。
大都会東京で一人生きるのは、孤独に慣れてる俺でもいささか不安がある。
そう考えると遠くに住むより、近くに住んだ方がこれまたいいという寸法だ。


とにかく、仕事は残すとこあと9日になった。
そこから移住までを無事終わらせることに
今は意識を集中しないといけない。

3週連続の土曜雨。これは相当堪える。

辞める数週間前になり、この悪天続き。
偶然なんだろうが何かフォース的なものも感じるな。

試練の時を迎えている。

今日の配達は困難を極めた。

とにかく荷台に積んである新聞が滑り落ちる滑り落ちる。
雨天時はビニールに包装しててツルツルしてるので
毎回1度2度はそうなるんだが今日は桁外れだった。
こぼれ原理
何度積み直しても
こぼれ原理
まるで
こぼれ原理
新聞配達の神に
こぼれ原理
見放されてるがごとく
こぼれ原理
滑る。
積み方が悪いのか、俺のバイクの仕様のせいかは分からない。
この半年間の配達ライフ、数回ほど
あ、これやばいわ、これ配達完遂無理かもしれない・・・
と、心が折れそうになる日があったが今日もそんな日だった。

結局7時半過ぎ配達終了。
店に戻り、電話番の人に遅着がないか訪ねると(客から遅せーぞ!という怒りの電話)
今のところないとのことだった。
ホッとするも、こういうのは時間差で掛かってくるから安心はできない。
夜、仕事から帰ってきた客が今朝、出勤までに新聞入ってなくて読めなかった等・・・。


はぁ・・・

このところ、長らく雨が降り続いている。
‘秋雨前線‘なるものが停滞してるようだが
そんな単語、今まで聞いたことも無かった。
おそらく九州人はほとんど知らないだろうな。

雨天時の配達は体力精神共に負担が掛かる。
まさか終わり間近でこんなしんどい天候に見舞われるとは・・。
ついてない。

思いがけない朗報が入った。

飛び入りで新人さんが入社したらしく、俺が今配達してる
区域を任せる事になったらしい。
当然引き継ぎは俺が行うんだが、徐々に配達を覚えて貰って
一週間後の集金開始までには、夕刊は一人で配達できるくらいに
持っていって欲しい。
そうしたら俺も夕刊の時間を集金に回せるので、はかどっていいじゃん
とのこと。

平静を保ち、分かりましたと返事したが内心は小躍りしそうなほど弾んでた。
これまで溜まってた不満が一挙に洗い流される、素晴らしい配慮だ。

今日はさすがに休みをもらった。

しかしボーっとしてる暇はない。
秋雨前線の切れ目を見計らって
ホウキと雑巾、コロコロ、消臭力を片手に新居へ向かい掃除に精を出した。
俺が借りた部屋は元々和室だったらしいんだが
今は洋室の方が人気だということで、最近それっぽくプチ改装したらしい。
掃除をしてみると案外フローリングや壁紙は綺麗な事に気付く。

一通り掃除して、トイレ用消臭力をトイレ内に設置。
うう臭い。一体なんだこの臭いは・・・。
今度の休みにまた来る予定なので、その時までにこの臭いが
収まってるのを祈ろう。

その後、電気ガス水道の各社に電話を入れ契約の手続きを行った。
立ち合いが必要なのはガスだけだったので少し手間が省けた。


疲れたが、やっと離脱への羽ばたきを起こせたように感じる1日だった。
ここから退職を経て移住までを無事羽ばたくには、頭と身体をフルに
働かせる事が必須となる。
とにかくこっからだ。

しんどい。

昨日、朝刊が終わった後、一息して新居の仲介屋に
鍵を受け取りに行った。
これでとうとう俺も自分の居城を構えるのか・・・そんなことを思いながら
アパートに向かう。

中に入ると、まぁ狭い。
ん?なんか臭いな・・・。この臭いはなんだ?
くんくん鼻を嗅ぎながら臭いの元を探ってると、どうもトイレから漂っている。
この前見学に来たときは感じなかったが、明らかに臭い。
というか部屋全体が臭い!
なんか小虫の死骸もところどころ散乱してて、置いてあった
ハウスクリーニングの日付を見ると今年3月の頭になっている。
こりゃ住み始める前にちょこちょこ来て掃除したほうがいいな・・・。

テンションが下がりつつ新居のアパートを後にし
次は集金へと向かった。
この日は15日指定の家3件だけだったのでさくっと回収。
その後、引っ越し用のレンタカーを予約するためカーショップへ。
料金等の説明を受けた後、バイクを停めてた店近くの広場に戻ると
車に乗った男が怒鳴ってきた。
オイこら!テメーのバイクかそれ、どこに停めてんだお前ちょっとこっち来い!。
なんだ?とおもいつつ近づくと、チンピラ風の男が車から降りてきて何やらまくし立ててきた。
すんません、カーショップの駐車場かと勘違いしてましたとヘコヘコして謝ってると
あ、?お前新聞屋か?今度からきーつけろやといって男は去っていった。
朝刊後、そのまま着替えずユニホームを着てバイクもカブだったので、俺が新聞販売
の従業員だと分かったのかもしれないが、なんでそこに反応するか分からなかった。
まぁ何にせよ、新聞のご加護で助かったのかもしれないので良しとするか。

そうこうしてる内に時刻は午後を回った。
テンションを大きく下げつつも、集金した金を入金するため店に向かう。
入金は無事終わったが釣銭用の金が少ない事に気付いた。
俺は集金時、釣銭用の金をいつも2万カバンに入れて持っている。
入金が終わればその2万にならないといけないんだが、ざっくり数えても1万5千もない。
どゆこと・・・あっ!!!
午前の集金時の記憶が鮮明に頭に蘇ってきた。
2か月分の新聞代8000いくらかを1万円札で貰ったんだが俺、お釣り8000円渡してる。
間違いない、その時の様子が頭の中で完全に再生されてる。

やばい、泣きそうだ。急いでその家に向かうが返してくれるか不安だった。
そんなの知らないよなんて言われたらどうすることもできん。
ほんとボケてるな俺。なんでその時まったく気付かず今になってはっきり気付くか。
何がどうなってるんだよ。
家に着きピンポンを鳴らすと、午前新聞代を払った人が出てきた。
事情を話すと向こうも気付いてたようでかつ、余分なお釣りを返却してくれた。
僥倖。とんでもない僥倖。
深々とお礼と詫びをし、家に帰る。

まったく、とんだ1日だ。
酒を飲みながらグッタリしてるとスマホのベルが鳴った。
嫌な予感が走る。着信元を見てみると店からだ。
恐る恐る電話に出ると、要件は明日休みのとこすまないが出勤してくれないか?
専業の一人が事故って人が足りない・・・・という内容だった。
他の休みの人は、都合が悪く出勤できないらしい。

翌午前6時半、朝刊を終える。
土曜日配達とは、うって変わってグダグダな配達模様で不着も出す。
夕刊時は配達が終わった後、選挙公報という号外のような新聞組みがあり
帰ってきたのは午後7時半。安倍首相にトドメを差された感じだ。


しんどい。

2週連続の土曜雨。

週の中で土曜が一番チラシが厚いんだけど
その次に厚いのは大体金曜だ。
昨日の金曜日は、今日と同じように雨が降っててチラシも土曜並みだった。
当然、準備や配達に時間が掛かり、終了は6時半を超えてしまった。

この悪い流れを変えたい。
そう思い、今日はコスモを燃やし全力配達で臨んだ。
蝶のようにチラシを舞入れ、蜂のように新聞をポストに突き刺していく。
その結果、6時20分で配達を終えた。
通常より約35分遅れで出発したので、本来なら5時45分頃終了ってとこか。
このタイムは俺にとって中々のものである。

タイムカードを押してると、配達を終えた一人の専業さんが店に戻ってきて
あれ?nito君今日早いじゃんと言ってきた。
この専業さんは配達が遅めの人だが、俺よりかはいつも若干早いので
ある意味ライバルのような存在である。
エッヘッヘと笑いつつ、内心では‘勝った‘と思った。

俺の配達も捨てたもんじゃないなと、少し誇らしい気分になってる。
ここ最近、ずるずると配達終了時刻が伸びてて潮時を
感じていたが、今日の様子を見る限りまだまだ現役だ。


もう辞めるけど。

書類と金を持って仲介業者の不動産屋に行った。

新居の家賃は2万5千円。
10月半ばから契約することにしたので、今日は10月分の家賃
11月分の家賃、火災保険料、仲介手数料、敷金の合計10万ほどを
支払ってきた。

実際に入居するのは11月なので、10月の半月分の家賃1万2千5百円は
何もせず消えていくようなものだが、11月まで待ってる間に
他に入居希望者が現れた場合そっちに取られるようだったので
ツバをつけとくための費用だといってもいいだろう。

離脱の準備は着々と進みつつある。

俺の区域は老人ホームにも新聞を配達していて
そこに禿げ上がった職員がいる。

齢は俺より一回り上っぽいけど、いわゆる‘若ハゲ‘の部類には入ると思う。
この人にいつも新聞を手渡ししているんだが、物凄く腰が低い。
ああ配達いつも有難うございます有難うございますと満面の笑みで
新聞を受け取るので、恐縮してこっちも腰を折るほどだ。

恐縮しつつも、なんでこの人は若くして禿げてしまったというのに
こんなポジティブで礼節正しい姿勢を保っていられるのか
不思議に思う自分がいる。
重い十字架を背負ってるはずなのに、それを感じさせない雰囲気。
この世の不条理を恨む気持ちなどないのか?
思えばタクシー時代にも、結構重いアトピーらしき女性の人が指令室で
働いていたけど、やはり明るく朗らかでおっちゃん達からも人気があった。


ハゲもアトピーも、俺にとって厄介な重石として乗っかっており
気分を暗くさせるものでしかない。
彼らに何か、今後を生きる術の重要なヒントが隠されてる気がしている・・・。
低腰

アパートを借りるには保証人が要る。
家に電話して親に頼むことにした。

俺の両親は、親父の方はすでに定年退職しており
今は年金を受け取ってる身のネオ・ニートだ。
ニートでは保証人になりませんという世知辛い規約だったので
まだ働いている母親の方に事情を話した。

契約書には母親の勤務先や年収等、いくつか書く項目があり
分からないとこもあるので調べて後日連絡してもらうことに。
断られるかもしれないと不安だったが、了承してくれたんで助かった。

ピッポッパ、トゥルルルル・・・。

やっと正式な退職日が決まったので、新住居探しを開始した。
ここひと月ほど、めぼしいとこをいくつかチェックしていた。
その内の1件に電話を掛けて、まだ募集してるかや物件の見学ができるかなどを
聞いてみた。
結果、まだ募集しており見学も今からでも大丈夫という話になり
さっそく電話先の仲介業者店まで足を運んだ。

店の中に入り、さっき電話したnitoですと告げると挨拶もそこそこ、物件の資料と
現地までの地図を渡され徒歩で向かうよう指示される。
物件は店から10分くらいのところにあり、現地に着いてタバコを吸いながら5分くらい
待ってると、鍵を手に持った仲介スタッフがやってきて中に入る事になった。

おじゃましまーす・・・。
部屋
中々ボロ・・・いやレトロな趣な玄関を通り
部屋2
部屋の中も拝見させてもらう。
ちなみに、左下に写ってる人は物件の仲介スタッフさんだ。
なかなかの美人さんで、こんな女性と狭い空間に二人きり・・・ハァハァと
気付いたら捕捉していた。
最近の俺は妙に盛っててどうかしてる。


20分ほど説明を受け、店に戻り契約に必要な書類などをもらって後にした。
うーん、どうするか・・・。
他にも気になる物件はあるが、なんかめんどくせーな。
もうここでいいか。





今日は念願の退職手続きを行った。

所長に促され、事務室の椅子へと腰掛け相対する。
手続きが始まる前に、どうしても10月で辞めるのか?
こちらとしては人が居ない状況、11月くらいまでは続けてほしい。
給料は上乗せしても構わないと提案される。

NO THANKS。
俺はこの嘆願を一蹴した。
一度決めた事は曲げないのが信条(楽になりたい方向のみ)、給料上乗せと
いっても実際いくらになるか分からないし、それで話し合いになるのもまた面倒だった。

君は思ったより冷たい人間だな、と吐き捨てられ、手続きに入った。
まず、今月の集金は10月の終わりまではしっかりやってもらうと声を強めに言われた。
NO THANKS。これ以上の集金は自己破壊。
できないと言うとそれは駄目、やってもらうとさらに強めて言われた。
グヌヌ・・・これは抗えそうにない。今一度苦行を行うしかこの場は収まりそうになく
渋々承諾した。

その後、幾数枚かの書類に署名と判を記していったが
色々と厳しいものだった。
部屋のクリーニング代3万、ユニホームという最初店から支給された衣類が何着かあるんだが
それの返却とクリーニング代1万ちょい。
さらに今住んでる部屋の家賃6万の物件、それを今まで店が3万分負担して折半してたが
11月からは従業員じゃなくなるので折半がなくなり、30日計算の日割りで10月の給料から
1日滞在ごとに2000千円ずつ引かれる等々、畳みかけるがごとく差っ引かれる内容だった。


不満はあるが、それらを受け入れ、すべての書類にサインする。
解放されたいという思いは止められなかった。

朝刊の配達が終わり、予備の新聞などを棚に戻してると
親切女性が声を掛けてきた。
この前は行けなかったけど11月なら予定空いてるんで食事いけるよ、と。

!!!

ゼヒッ!と新聞をほっぽって即答した。

強雨+極厚チラシ+転送不在のコンボで
今日は配達終了が7時を回った。

憔悴しきってる。
とっととオサラバしたい。

夕刊が終わった後、集金の締め(95%)を行っていた。

チャリチャリと金を用意してると店の電話が鳴り、専業が出たがすぐ
俺に受話器を渡された。
どうも不着があったようで激怒してるらしい。
うわぁ・・・たぶんあそこだと、心当たりを感じつつ電話に出るが
すでに切れていた。

入金を中断し、急いで不着があった家に向かう。
ピンポーン、〇〇新聞です。この度は不手際があり申し訳ありませんでした。
新聞をお届けにあがりました。

いらん!帰れ!もう解約する!

やべえよ・・・すごい怒ってる。
もう1度ピンポンを鳴らし、インターホン越しにひたすら謝るも許してくれない。
マズイ、このまま帰ったらさらに店から目玉を食らうのは目に見えている。
こうなったらもう・・・。
ピンポーン、再度ピンポンを鳴らすと家主がガチャリとドアを開いた。
俺は素早く両膝、そして両腕と頭を地面に付けもう1度だけチャンスをくれ!と
懇願した。
熱意が通じたのか、持ってきた新聞を受け取り、次不着したら解約するからなと
家主はドアを閉めた。


ふぅ・・・危なかった。
自分で蒔いた種だが、なんかデカイ仕事をこなした気分になり
妙な清々しさを覚えたぜ。

今日はきつかった。
昨晩飲んだアルコールが分解されていないのか、蛇行運転に千鳥足。
階段を上る度に頭の中で鐘が鳴り響いていた。

このところ、中々まずい配達ライフになっているのを感じる。
昨日も今日も遅刻寸前のギリギリの時間帯で起き、顔洗い歯磨きも
せず家を飛び出た。
終焉近づき心ここにあらずといったところか。
集中の糸が切れかかってるのかもしれない。

まあ元々か細い糸で実は切れてたのかもな・・・。
ここいらで結び直さないと。 

所長から近々に退職の手続きをするから
印鑑を用意しとけと言われた。

まってたよ、その言質を。
数か月前に行方不明となったので
100均にでも新しく買いに行くか。

今日は電話番。

最近、新しく入ってきた人が増えたので
不着の電話が多かった。

午前9時までのところを15分増しで
9時15分に上がる。
サービス残業もはなはだしいな。

昨日は散々だった。
日曜なので午後の夕刊は無く、代わりに集金へと繰り出すが
留守率が多く思ったようにはかどらない。

この悪い流れを変えるため、一時集金を止め夕飯を食らうことにする。
この日、10月1日は‘天下一品‘というラーメン屋で、ラーメン一杯を注文すると
一杯無料券がもらえる日だったのでそこに向かった。
バイクを近くの駐輪所に止め、テクテクと店に行くと・・・人が一杯並んでる。
いつもそんな人居ないのに、まさか一杯無料券のためにこんな並んでるのか!?
ばかな、と思いつつ俺も列に加わったが、10分経ってもやっと半分という感じだったので
しぶしぶ列を離れ近くの別のラーメン屋へと向かう。

その後、なんだかなぁと思いつつも集金を行なってたんだが
とあるマンションで自転車に乗ってる女性とすれ違った。
ふぁ~と俺はバイクでその人を横切ったんだが、その後ガシャン!!という音が聞こえ
後ろを振り返ると先ほどの自転車の人が倒れてるではないか。
バイクに跨ったまま10秒ほど眺めてたが一向に起き上がらない。
えっ?まさか俺と接触したのか?と動悸しつつも自転車女性の元へと駆け寄る。
大丈夫ですか!?と声を掛けると大丈夫です大丈夫ですと言いつつ女性はフラフラと立ち上がった。
アンタのせいよ!なんて言われたらどうしようかと思ったがそうじゃなかったようだ。
ほっとして次の集金へと向かう。

午後8時間近。
この日の集金を終え、店で入金をしていると枚数と金額が全然足りない事が発覚。
俺が持ってた伝票は残り20枚くらいなんだが、コンピューターでは60枚近く残っていた。
冷や汗を掻いたが、入金担当している専業さんが調べてくれてたぶん記入ミスということが
分かり、一応は事なきを経る。


結局、最後まで悪い流れは変えられなかった・・・。

昨日は午前中、約30枚捌き午後から約25枚捌いた。
90%までいかなかったとはいえ、我ながら中々奮闘できたように思う。

この集金の‘ノルマ‘は店にとっても最重要らしく、達成すれば3000円の手当が付くが
できないと3000円が消えるばかりでなく、店からもねちねちと精神攻撃を受けるはめになる。
新聞販売店は本社(例えば朝日や読売など)に新聞を卸してもらっており
その代金を月末までに支払わなければ即、営業停止となるらしい。

何か月か前だったか、月末に80%もいってなかった専業が居たんだが
店長所長にこってり絞られてたからな。
まぁ俺もいってない時は似たような感じで言われるんだが・・・。

ただ、90まではいかなくとも、80半ばまで持っていけばそう口攻を受けることは無い。
今回、90%いける線が薄く3000円の手当も付かないであろうにも関わらず
睡眠時間を削ってまで午前出勤したのはこの口攻が嫌だったからである。


このようなシステムなので、みんな必死に集金するんだな。
悪魔的だ。

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