昨日からガリガリと鉄を削って製品作りに没頭している。
しかし、本当に骨の折れる作業だ。
俺が今訓練している作業は、長さ直径ともに5cmほどの円盤型の鉄の塊を
指示された寸法まで削るというものなんだが実に難しい。
ノギス
こいつはノギスという長さを測る測定器なんだが
単位で0,05mmまでを正確に測る事ができる。
こいつを駆使して目標値の0,05mmまで削り次に
マイクロメーター
このマイクロメーターという、0,01mmまで測れる器具で
さらに目標値までじわじわと削っていく。
これらの器具はいわゆる、定規の精密版といったところか。

なぜこんな器具を使うのかというと、完成品の合格基準が誤差±
0,03mmとか0,04mmという非常に微細の値だからだ。
例えば、直径1cmの製品だとすると1、003cm~0,097cm
mmで見た場合、10,03mm~9、97mmの範囲だったら良しとなるわけだ。


繊細かつ正確さが求められるこの課題。
できあがった品は誤差がありまくりだったし、細かい数字との格闘で
頭がフットーしそうだ。