午後2時半。

見学予定の会社へと到着。
派遣さんとここで待ち合わせだったんだが、どこに居るのかなと辺りを見渡すと
電話が鳴った。
出ると前に停めてあった車の中から、手に電話を持った女性が現れる。
このお姉さんが派遣会社の人のようだ。

車の中へと促され、用紙に住所氏名電話番号や直近までしてた仕事等を
書かされる。
この前の派遣会社、エスプールでも書かされていたのでまたかよと少し
ウンザリしつつも記入が終わった。
その後、俺と同じくこの日見学をするという中年男性さんが合流し
派遣の姉さんと中年男性と俺の3人で会社の中へ。

会社の中に入ると部長?らしき人に一同、一室へ案内されるがなんという事だ。
なんとこの会社、機械加工をする会社らしく俺が約1年ほど前まで通っていた
ポリテクと同様の機械がズラリ並んでいるではないか。
ここに来るまで、派遣会社とは電話でしか話してなく、仕事の内容も
工場での作業ということぐらいしか知らなかった。

見学中、懐かしい思いが蘇ってくる。
あの日もこうやって工場内を講師と共に見て回った。
金属を削るけたたましい音、溢れる鉄と油の匂い・・・あぁ。


結局、明々後日の8日から勤務となった。
まさか巡り巡って機械加工をすることになるなんてな。
あの日、この仕事は‘無いな‘と思ったが、人生どう転がるかほんと分かんない。
まぁとりあえず職を得た。それだけでも今は良しとしよう。