今朝の出勤時、干していたカッパを取ろうとしたところ
ハンガーが落っこちた。

あー、やばい。
俺の住まいである‘荘‘はボロ屋なのでベランダが無く
ちょっとしたミスで洗濯物を落とすと、ヒューと一階宅の
庭に真っ逆さまだ。
お忍びで取りに行こうにも塀があり不法侵入になりかねん。

どうしようかと思ってたところ、外からカンカンと階段を上る足音が聞え
コンコンとドアが鳴った。
出ると一階に住むおばさんで、手にはハンガーとなぜか缶コーヒーが。
す、すんません!手が滑っちゃって。気を付けますと平身低頭謝ろうと
したのも束の間、はいハンガー、それからこれも、お仕事頑張ってねと
ハンガーとコーヒを俺に渡し去っていった。

・・・・・なんていい人だろう。
この一階に住むおばさんはここに越してきてからちょろちょっろっと
挨拶をしたことはあったんだが非常に朗らかな人だった。
実は、これ以前にも靴下を落下させてたんだが、後日袋に入れて
しかも手紙も添えてポストに返送されていた。
今回も怒ることなく、ハンガーを2階まで届けてくれて
さらに缶コーヒまで頂く始末。
お仕事頑張ってねというのはおそらく、コンビニで働いていた時に客として
1回きたことがあったので、まだ俺がコンビニで働いていると思ったんだろう。

大都会、東京生活の闇に
一筋の光が射したような出来事だった。


残業:2時間