歯医者の予約があるからと、今日は定時で上がらせてもらった。
皮膚、毛根、のどちんこに続き、ついには歯まで・・・

なんてことはなく、今日はよく行くラーメン屋が
並盛サービス価格になる日なのだ。
残業してるといい時間になって人も多くなるので
早めに行こうという魂胆からだな。

予想通り客はまだまばらで、空いてる席に座り
食券を渡して静かに待っていた。
少しして入り口の扉がウィィーンと開いた。
チラ見すると男2人女1人の3人組らしく、俺の真後ろにある
テーブル席に座したようだ。

なんてことはない。
ここまではてんでなんてことなかったし
ラーメン(並盛)はやく来ないかなと気分はウキウキ♪♪してた。
だが、後ろの奴らがオシャベリし始めた辺りから俺の心に
暗雲が立ちこんでくる。
聞きたくなくても奴らの話し声が全部耳に入ってくるのだ!
しかし、奴らの話し声の音量は別段大きくはない。
そう、奴らに対して真後ろに座っている俺だけが会話の内容も判るような、そんな絶妙な
位置空間にスッポリ嵌ってしまったといえる。
なのでお前らうるせえぞ!なんて言おうものなら逆に俺がはあ?と
周りに思われる恐れもあった。
まあ言わないけど。
やるせなゾーン

ほどなくしてラーメンが到着したが、なんか食に集中できない。
会話の内容から推測するに、どうも3人は同じ会社の同僚らしく(たぶん)
声色で男2人の内の1人が8割方べらべら喋っていると気付いた。
それも、あの先輩はどうだとかあのプロジェクトはうんぬんかんぬん
第三者が聞いててまったくつまらん話だ。
あとの2人ももうちょっと喋れよ!もしくはそいつを黙らせてくれと
心の中で願いに似た突っ込みを入れながらも完食し店を後に。

別に話すなとは言わない。
このラーメンおいしいね、そうだねなどの感想や
ちょっとトイレ行ってくる、そんなのは全然気にならない。
けど、立ち入った話はしなくていいだろ。
ラーメン屋でせずともそれはファミレスや喫茶店など
もっと然るとこでやるべきだと俺は思う。

もう何度かこの手の類に遭遇しており、ウンザリぎみだ・・・。