親父が癌になった。
・・・かもしれない。

昨日、帰宅途中に電話が鳴った。
電話の主は母親だった。
ったく、こっちは超単純労働ではあるが、それ故にクタクタで
一刻も早く家路に着きたいんだ。
下らない電話だったらすぐ切ろうかと思ったんだが
`親父の具合が悪い`という一声を聞き歩を止める。

なんでも去年の暮れ、定期健康診断で癌と思わしい箇所が見つかり
その後、病院で検査を受けていたが症状は決して軽くないと。
肺を中心に、全身に転移してる可能性もあるらしく
ついには県で一番でかい病院で精密検査を受ける事態になったので
電話したとの事だった。


親父には俺が赤子の頃から面倒をみてもらい、まあそれは親なのであれだが
成人してからも、通算十年近くのニート生活をも支えて貰った
大黒柱、大樹ともいえる絶対的存在だ。
家に着き部屋でボーセンとしてると
涙、また一涙と溢れ出す物を止められなかった。