カテゴリ: タクシー

タクシー会社から折り返しの電話があり、離職票を郵送してもらえる事になった。
何に使うのか聞かれたので失業保険を貰うためと言うと
色々記入しないといけないので3日ほど時間が掛かると言われた。
はいすいませんよろしくお願いしますと言って電話を切った。

電話を切った後、ほっとしたと同時に切ない気分に襲われた。

年金の手続きと失業保険の申請をどうにか終えることができた。
申請が終わった後、前に勤めてたタクシー会社に連絡を入れた。
離職票という紙をこの会社から貰ってなかったのだ。
失業手当は雇用保険を1年間収めてないと受給を受けれない。
その証明としてこの離職票が必要であり、これなくしては
雇用保険の期間が足りないのだ。(派遣9ヶ月+タクシー5ヶ月)
そんなわけでタクシーの離職票をゲットすべく、さっそく電話した。

トゥルルル・・・
(向こう)○○タクシーです。
(俺)あ、あう・・・。
(向こう)もしもし?
(俺)あ、あ、あ、・・・
(向こう)申し訳御座いません。お電話が遠いようです。

この時、俺は電話が掛かってからはっと気づいてしまった。
この電話は無線室に掛けていることに。
無線室の人達は配車といって、客からの電話を受け
街を走るタクシーに指示を送る人達なので事務的な事はしない。
事務は事務専門の人達でやってるのだ。
なので、ここで俺が離職票うんぬんを言っても無線の人にとってははぁ?
という感じだろうし、ある意味営業妨害にもなりかねない。
じゃあどうすればいい?
事務の電話番号なんて知らないしうわわわぁぁぁぁぁ!!・・・・・・
と頭が真っ白になった。

とにかく用件を伝えなければと頭を切り替え
事務に回す様伝えて事なきを得た。
が、事務員はみな帰っているという事で明日、折り返し電話をくれる事になった。
もう帰ったんかい!と思ったが(時刻16時45分)まあいい。


疲れるなあしかし。
辞めた時にもらっときゃ今こんな苦労しなくてもよかったのに。
とっとと辞めた会社なんて、できればもう生涯関わりたくないよな。
無知が招いた結果である。

でかいアシダカグモがでた。
最近、ゴキブリの羽だけが廊下とかに落ちてるのを
目撃してたので近いうちに奴の出現は予測していたけど。
怖い怖い。

⑨除草作業 期間~ 10日
仕事が続けられないなら、いっそ期間が決まってるとこに
いけばいいんじゃないか。
そう思い、期間限定で高速道路の除草作業員をやってみることにした。
正確に言えば自動車専用道路なんだが、道路の脇に生えてある草を刈り
集めて処分する仕事内容だった。
これは相当きつかった。
この仕事も草を刈る人、集める人、運ぶ人の分担性で構成されていたんだが
俺は草を集めるチームに入れられた。
熊の手みたいなやつで刈られた草を延々集めていく。
作業に加え、7月の日照りとアスファルトの熱で体中の水分がみるみる失われていく。
初日、最低でもペットボトル2Lを2本は用意しとけと言われ
ハッハッハッ大げさなと思ってたんだが、実際はそれ以上必要だった。
これだけ飲んでも1日、尿意はまったく無かった。
水分が汗になってみんな出て行くんだな。

朝7時から夕方4時半まで作業して給料は5000円ぽっきり。
かなりきついので1時間に1回は小休憩があったが
それがないとまた1日でやめてたな。
覚えることなんかほとんどないほど単純作業だが
凄まじく体力を消耗する仕事だった。

体力★★★★★
知能★
精神力★★★★
コミュ力★

⑩高齢者向け弁当屋 期間~ 5日
これはカテゴリの弁当屋で書いてるので詳しく書かなくてもいいか。
よく言われることだけど、仕事というのは内容もそうだが
一緒に働く人によっても良し悪しが変わってくるよね。
邪悪な精神を持った人間とは関わりたくないものだ。

体力★★
知能★★
精神力★★
コミュ力★★★

⑪タクシー乗務員 期間~ 5ヶ月
これもカテゴリのタクシーで書いてるので詳しくはいいか。
仕事内容は客を乗せ、運ぶというシンプルなものだ。
タクシーの職に就くには二種免許というものが必要で
これは教習所に通うか一発試験というものに合格しなければならない。
教習所に通った場合、掛かる費用は20万弱。
一発試験は5000円前後掛かるらしい。
二種免許が無くてもほとんどのタクシー会社は教習所代を請負って
くれるので普通免許を取って3年以上経ってれば採用されるはず。

地方と大都市ではかなり収入に差があるらしい。
俺はフフフ~ン♪♪と走ってる途中、ふと気づいたんだが
東京の大手のタクシー会社などは免許代受け持ちで
3ヶ月間給与保障とかで乗務員を募集している。
働きたくないけどちょっと小銭がほしいというとき
そこに入って給与保障の3ヶ月、ギリギリサボるかサボらないの範囲で
運行し、保障がすぎたら辞めるという手もあるなと思った。
運収があまりに少ないと小言を言われるだろうし、二種免許代も返さないと
いけないが、最低保障25万とかだからその分を払っても十分釣りがくる。
普通に稼げそうだったらそのまま続けてもいいしな。

半分自営業のような仕事だと、最初入ったとき上司に言われたがほんとその通りだと
思う。運転好きや、給料少なくてもめげないならニート上がりでも十分やっていけると思う。
経験を積めば個人タクシーという上級職に転職できる。

体力★
知能★★★
精神力★★★
コミュ力★★

久々にぶちきれた。

女2人組みで乗ってきた客がいたんだが
途中でメーターを切れ切れとしつこく言ってきた。
ワンメーターで行きたかったようだが言語両断。
それはすなわち、正規の料金を取らないということになり
会社の金を横領するということに等しい。
車載カメラも備え付けられてるので、会社にバレたら
俺がどうなるかということをこの珍獣共は分からないようだ。

それでも慈悲をかけ停車メーターを下げた。
停車メーターとは止まってたり徐行速度で走ってる場合、105秒に1回運賃が上がる機能
であり、走行時に運賃が上がるメインメーターとは別だ。
この停車メーターを下げると、信号待ちなどで止まってても停車メーター分の料金は上がらないので
若干、総運賃が安くなる場合がある。
本当は目的地に着き、料金の支払いをする段階になってやらないと駄目なんだが
面倒くさそうな客の場合、俺はこいつを使うときがある。
アホな客は、この停車メーターをメインメーターと勘違いしていてほとほと困る。
メインメーターは止められない。走ってる限り料金は上がり続けるのだ。
客と乗務員が共謀して料金の誤魔化しを防ぐためにそうなってるんだな。
例えば、料金2000円くらい掛かるところを1000円でメーターを切り
客は乗務員に1700円支払う。
そうするとメーターは1000円なので、乗務員が会社に振り込む金は1000円でよく
残りの700円を丸々懐に納めることが出来る。
客も乗務員も得してウホウホ、損するのは会社というわけだ。

そんな情けをかけてやって、さらに着あがりといって目的地付近で
料金が上がった分を負けてやり、ワンメーター分の料金でいいと言ったにも
関わらず、ギャースカ喚き出した。
どうも、メーターに表示されてる料金が640円でワンメーター(560円)ではないため
自分らがゴネてるから俺がしぶしぶ負けてやってると思ってるらしかった。

一時ぐだぐだと上記の説明をしていたが
お笑い芸人のアンガールズに似てるなど言われ、とうとう俺もぶちきれて
強制的に降ろした後
死ね!!!テメーらは二度と乗んな!!!と言い捨て
バタンッ!!!とドアを勢いよく閉めた後ダッシュでその場を後にした。


もうウンザリだったので怒りに任せて
退職届けの用紙ももらってきた。
そういう意味では踏ん切りをつけるいい出来事だったかもしれない。

8月も残すところ2日になった。

数日前に、再びガラスハーツをさらけ出して
辞めるといったところ、退職届けを準備しとくと言われたんだが
それっきり何も音沙汰ない。
かといって俺から切り出したらもうガラハーがパリンと割れそうなので
淡々と過ごしてたら今月が終わりそうなところまできた。

正社員からの退職は初めてなので
どうしたらいいのかイマイチ分からない。
とりあえず健康保険証は返却しないといけないんだよな。

明日には何か動かさないとまずい。

深夜2時。

繁華街のすみっこで‘待ち‘をしながら
スマホでアニメを観賞していると、ピーピーピーという配車音が鳴った。
アニメの世界から突如に現実に戻され、かったるいなあと思いつつ
距離を見るとここから300mほどのバーだった。

約1分で現場に着くと、何やら男4人女1人が外で喚いている。
その内の1人が俺を手招きしたのでどうやらこの人らが客らしい。
嫌だ・・・と瞬間的に感じ取った。

どうも女の人はバーのマスターで、男4人のうち2人が口論になっているようで
マスターが俺に3000円渡して、これで4人を送ってというものの
当の奴らは外で2人が口喧嘩をして他の2人が仲裁してる状況なので当然発車できず。

10分以上やいのやいのやってるのをひたすら車内から傍観する。
終いには警官がきてやっと場が収まり
1人を除く3人を乗せ、発車することができた。

なんとか発車したのはいいものの、今度は車内で3人が口論を始めた。
途中で止めろと言われ、外に出てまた3人で口論を始める始末。
いい加減辟易してくる。
殴り合いでもしてくれたら多少はこっちも面白いんだが、ただただ訳のわからない
事をグダグダと言い合ってるだけだからな。
スマホでアニメ観賞の続きでもしようかとも思ったが、変なことして奴らの気に触り
とばっちり受けたら嫌なのでただ待つしかできなかった。


現場に着いてから送り届けるまで掛かった時間、約1時間30分。
走行距離約2km。
チップ・・・0。

最初の感じ取りはやはり当たっていた。

裏路地にある酒場の前で客を降ろして
記録を付けている時、ふっと前を見るとワゴン車が
ジワジワとバックしてきていた。
ボーっとみてたんだが、止まらずどんどんバックしてきたので
なんだこいつ!?このままじゃぶつかってしまうと思い
俺も慌ててバックを開始した。

まあ結局何事も無く無事に済んだんだが
その後、ハッと気づいた。
慌ててバックしたもんだから後ろの確認をまったくしてなかったのだ。
後ろをたまたま人が歩いていたら当ててしまっていたかもしれない。

こういう場合って過失は分散されるのかな。
なんにしろ二重に肝を冷やした。

今日は運収5680円だった。
おそらく、夜勤での最低運収を記録したかもしれない。
ひでえなほんと。
なんだかんだで、今月はお盆特需もあり先月よりも若干成績が良いっぽいので
手取り2桁代を目論んでたんだがやはり厳しいかもな。

やっぱ辞めるしかないなこりゃ。

310261-AUT-015

帰宅時に暴風域がジャストミートした。
軽いアドベンチャーだったな。

なんにしろ生き長らえた。

今日、帰るときに部長(一番偉い人)に呼ばれて
おじいちゃん上司に、俺が辞めたいという話を聞いたと
言われた。
今さらかよ!と心の中で突っ込みつつ、ハイというと
もう少し続けてみないかと諭され、部長タクシーノウハウや
部長ヒストリー、部長信条等を15分くらい語られた。
話が終わった後、2,3日もう少し考えてみろと言われ
部長はどこかに行ってしまった。

だるいな。猛烈に。
勇気を決して辞めると言えたのに、また振り出しに戻った。
もう1回ガラスハーツをさらけ出さないといけなくなった。

昨日は午後までは順調に客を乗せてたが
午前を回ったらぱったり客足が止まった。
極端すぎるなほんと。

しかし最近、チップをよく貰えている。
この4日間の平均で1000円前後いってるんじゃないだろうか。
俺の地域のタクシーは初乗り560円なんだが
その料金の客が1000円札くれて、釣りはいいよと去っていくことが
連続して発生している。
440円というチップ額は、売り上げに換算すると1200~1300円くらいの
価値があるんだよな。
会社に1%も搾取されることなく、全部自分の懐に納められるから。

こんな客ばかりだったらずっとタクシー続けたいんだけどな・・・。

今日は街に人が少なかった。
ご先祖様たちはもうお帰りになられたのか?

そんな中でも1回、6000円越えの運送があり
結果的に満足できる運収となった。
行き先を聞いた時、フガッ!!と声を出しそうになるほど
今まで行ったこともないような遠い場所だったので
途中まで涎ダラダラの顔面崩壊状態だったんだが
走らすにつれどんどん山奥に入っていき、なんだが不安になってきた。

さらに進み、この辺人住んでるのか?というほど山奥まできた。
俺が住んでるとこも田舎だが、Lvが違う。
ラジオは電波が悪く、ブツブツと途切れ気味になってたし
見たことも無いような獣が襲い掛かってきても不思議じゃないみたいな
スポットだ。

ポツンとあった、今にも崩れ落ちそうな小さな家の前で停めてと言われ
金を貰いお釣りを渡すと、乗車していたお客さんはフワ~ッとその家に入っていった。
なんとなく気になり、後をつけ家の中を覗いてみると・・・。


なんてするわけもなくさっさと街に戻った。

2,5連休明けの夜勤開始。

お盆ということで今日は客が多かった。
聞くところによると、1年で一番売り上げが伸びる期間らしい。
そんな期間にも関わらず、ガスを入れそびれ午前0時には運送ができない
状態に陥ってしまった。
ガススタンドは午後6時までしか空いていないんだが
勤務開始直後から配車が続き、6時3分にやっとこさスタンドに入ったと同時に
給油台の電源を落としやがった。
調子に乗りやがってあのスタンドの若造。
君は慈悲というものを持ち合わせていないのか!?

結局、運収は平凡だったし燃料の残りが気になって
ヒヤヒヤするしでロクな日じゃなかった。

10日の仕事終わりに、今月一杯で辞めたいと上司に
言ってみた。
なかなか言い出す勇気が出ず、トイレに2回ほど篭って
言う!言わなきゃ!言いのける!と自分自身を叱咤してると
上司が二人帰っていくのを確認した。
残ってるのは俺を研修したおじいちゃん上司一人。
やっと意を決することができた。
思えば上司3人を前に辞めたいと切りだすなんて、ガラスハーツの俺には土台無理な
行動だったんだ。

おじいちゃん上司は特に驚く様子もなく、読んでいた新聞をパサッと机に置き
色々話し始めた。
会社の総運収は下がってはきてるが、俺自身の運収は徐々に上がってきてる事。
まだ日が浅いので運収が少ないのは仕方ない部分もあるという事。
でも、浅くても多く売り上げる人もいるという事。等々・・・。

話の折り、今月いくら貰った?と聞かれたので約7万5千円ほどと言うと
ふ~む・・と頷き一時沈黙が流れた。

結局、了承されたのか引き止められたのか分からないが
他の2人の上司にも伝えとくと言われ、俺もハイといってその場を後にした。

7月の給料が今日振り込まれていた。
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その額、76647円。
その額、76647円也。

なんというか、言葉にならないな。
こんな現実、許されていいのか。

この明細を見た瞬間、一気に喉の奥がカラカラになり
膝から崩れ落ちそうな感覚を覚えた。
毎日毎日、せっせと朝は4時半に起き夕方7時に帰ってきて
交代勤務となると昼2時半に起き朝5時に帰ってくるという
労働者の鏡のような生活を送ってきてこれか・・・。

深夜1時頃、飲み屋街のバーに配車があったので
いってみると店員から、泥酔した女を後部座席に放り込まれた。
ぐでっと横たわり、ミニスカートからはムッチリとした太ももが又先付近まで
露になっていてムホホッ、こりゃ得したわいなんて思ってると
何やら店員に呼び出されて

お客がタケシ君がいいっていうからタケシ君呼んで

と言われる。
は?と思い、どういうことかと問いたら
どうもこの女は乗務員、タケシさんのお得意さんらしかった。
僕が責任を持ってこの方を送りますよ!(キリッ  なんて言える自信もないので
まぁしかたなく無線で無線室に連絡しようとしたがなぜか無線が使えず。
クソッと思いつつスマホで電話したら向こうは客を乗せてる最中だという。
1度電話を切って、客と店員に事情を話し、また無線室に電話。

結局その客は乗せず、ただのタケシ君への連絡係として俺の役目は終わった。
ここに向かってる途中、珍しく2回も手を上げられたのに断り
さらに電話代を使ってこの始末。
太ももの視姦のみでは到底割りに合わないよな。


ちなみに、このタケシって乗務員はたぶんこいつだ。
前に休憩で休んでた時、コンコンと若い女に
窓を叩かれ、今日タケシ君出勤してますかぁ~~?と
言われたこともあった。
知るかバカ。

今日はタクシーの日だった。
103年前に、日本で始めてタクシー会社が設立された記念すべき日らしい。
点呼時に上司がウォー!と息巻いてた。

だからといってどうということもなし。
運収も1万いかず。
ちょっと期待しちゃったじゃないか。


なんて日だ。

夜勤開始。

1,5連休の後はさすがに体力が回復しているのが分かる。
4時間足らずの間に100kmほど走行したが、微量の疲れしか
感じず、体の中に爽やかささえ覚えた。

午前0時、夜食に24時間スーパーに寄って半額になったコロッケを2個買う。
本当は唐揚げが食いたかったけど、なぜかこっちは半額になってなかったので
コロッケにした。
製造日時は同じなのに、なんで唐揚げだけ半額になってないのか疑問だ。
ポツンと2袋くらいしかないので、絶対売れ残りだと思うんだけどな。
頭にくるぜマックスバリュ。

コロッケと持参してきたオニギリを食べ終わり、一息つくとなんか急激にだるくなった。
なんか右腹部に鈍痛も走り出し、結局それからう~んう~んと唸り
3時間近く1回も走らずゴロンしていた。

やっぱネカフェに行くべきだったな。
なんというかあまりにも長く、狭い車内にいるのは心身ともによくないね。
まあネカフェも狭いけどな・・・。

今日は暑かったので無駄に走り回らず
配車→客送る→近くの影がある場所で待機→配車→客送る→近くの影がある場所で待機
→配車etc・・・

こんな感じで1日を過ごした。
それでも運収12000ちょい。
もうひたすらこの戦法でもいいんじゃないかと思えてきた。

7月最終日。

運収10080。
チップも1000円くれる人がいて有終の美を飾ったといったところだ。
病院に送って、1時間近く待ってからまた送ったからな。
薬をもらうだけのはずだったが、手違いで時間が掛かったらしい。
ありがたく頂戴した。

運収:10080円 チップ1080円 
7月合計261290円 チップ4700円


朝勤開始。

運収5800円。
時給で200円にも満たない感じになっている。
一昨日も6840円だったしやっぱ駄目だな。


運収:5800円 チップ440円 
7月合計251210円 チップ3620円

運転手さん、引きこもりされていたことありますか?

と、唐突に今日乗せた客に問われた。

え!?なにいきなり?
なんだこいつは?そういう雰囲気を俺が醸し出してる
とでもいうのか!?ぶ、無礼者めっ!

動揺でガードレールにぶつけそうになったが
ニートだったこともあると答えると
引きこもりはどうやったら抜け出せるんですかねえと
窓の外を眺め、たそがれていた。

どうもこの客の肉親か、あるいは知り合いなのか関係は分からないけど
ひきこもりの人が身近にいるらしく、今日はその人のアパートを訪ねた
帰りだということだった。

引きこもりはまずニートを目標にするべしとアドバイスしといた。


運収:6840円 チップ0円 
7月合計245410円 チップ3180円

今日は運賃4000円超えがあった。
4ヶ月近く毎日走っていても、今まで4000台どころか3000台さえ
なかったので走ってる間中、顔のニヤつきを抑えるのが必死で
客に悟られてないか心配だった。

目的地まで、ほぼ国道一本道ということもあり
15分足らずで着いた。
時給に換算するといくらだ?むほほっ。

やっぱ辞めるの考え直し始めている己がいる。


運収:10840円 チップ120円 
7月合計238570円 チップ3180円

今日も祭りがある予定だったが台風で延期になった。
昨日はなんだかんだで忙しかったし疲れたので
助かったかもしれない。

淡々と1日が終わった。


運収:10840円 チップ0円 
7月合計227730円 チップ3060円

今日は祭りということで
街に人が溢れかえっていた。
配車も多く、まさに稼ぎ時という感じだった。

だが、夕方に乗せたおばさん4人組みに午後9時にまたここにきてと
言われ了承したのが運の尽き。

約束通り、遅れないよう8時50分につき、待ってたが
9時を過ぎても一向に現れない。
祭りなので人通りも多く

このタクシー空いてますか~?
乗りたいんだけど空いてる?

と次々に声を掛けられる。
普段とは、需要と供給が完全に逆転した
状況にもかかわらず

すんません
予約なんで
申し訳ない
スマンコ

・・・・・ひたすら拒否することしかできない。
魚釣りに例えるなら、針に掛かった獲物をことごとくばらして
いってるようなもの。
身を切られるような思いでババア共を待っていたが
40分ほど過ぎて、ついに無線室からこの忙しいときに何やってんだと怒られ
その場を離れることになった。

ゴールデンタイム、いやプラチナムタイムともいえる時が全て無になった。
やきもき感が体中からほとばしって
今日ほどやるせないことはなかった。


運収:20240円 チップ210円 
7月合計216890円 チップ3060円

今日は11回乗せて5回1000円越え。
つまりなかなかの長距離客が多かった。
配車も1時間に1回2回とコンスタントだったので
疲労も少ない。
道間違いや嫌な客もおらず、非常にスムーズに終わった。


運収:10240円 チップ0円 
7月合計185170円 チップ2550円

朝勤は夜勤に比べて、時間の流れが速く感じるな。
今日は100km走ったら、午後から市民体育館の駐車場で
ずっとごろごろしてた。
それでも走ってる時と配車回数は変わらない。
おそらく、ここは立地的にとてもいい場所なんだと思う。
体育館に用の無い方は停めないで下さい、という看板が立ってるがまあいいだろ。
ガラガラだし。
悪いが巣くわせてもらうよ。


運収:8170円 チップ230円 
7月合計174930円 チップ2550円

朝勤開始。

土曜日の激務に明け番ということも加わって
10時過ぎたあたりから猛烈に眠くなってきた。
無理をするのをやめ、休息と待ちを適度に織り込みながら
やりすごす。
幸か不幸か、今日は配車が少なかった。
というより今日が普通か。
一昨日が異様に多すぎただけだ。

今日は8時間は寝たい。
朝4時半に起床なので、逆算して20時30分には床につかないといけないな。
うん、無理だ。


運収:6820円 チップ280円 
7月合計166760円 チップ2320円

さすがに今日は切れた。

配車があり、目的地に向かったんだが
客の姿は見えず。
まだきてないのかなと思い、一時車内で待ってたが
5分ほど経ってもこないので車から降りて周囲を探索したが気配が無い。

しょうがないのでまた車に戻り、5分ほど待ってたら無線が入り
近くの市営団地にいるからそこに行けという報告が入り、無線室にちゃんと無線きいとけと
言われる。

了解、と返事をし、そこに向かおうとしたら一人のオッサンがズンズンとこちらに向かってきた。
ドアを開け、乗り込んでくるなり罵詈雑言。
今日は土砂降りの雨だったんだが、こいつは雨に濡れたくないから目的地
近くの市営団地でハザードランプを付けていて、こっちにこいという信号を出してたらしいんだが
まったく意味不明であり、車のハザードランプを付けてタクシー、ここだよという合図などというのは
発想自体が俺には無かった。

走ってる間も暴言が続く。
手前がハザードに気づかねえから飲み屋が閉まるだろうが。
走ることしかできねえんだろうがアホだからなあ!そんなんもん誰だってできるんだよetc・・・

内心ぶち切れてたものの、なんとか我慢して、目的地に着いて
やっと降りたとほっとしたらまた近づいてきて、領収書くれといってきたので
窓を開け放り投げてやった。
またオッサンの罵詈雑言が始まり、終いには窓の隙間からエルボーを俺の頭にゴツッと食らわせ
ウヘヘと去っていこうとしたので、さすがの俺も頭のネジが吹き飛んで、勢いよくドアを開けいきり立てた。
暴言はまだ我慢できる。しかし暴力を受けたと感じた瞬間、脳内は限りなく白になって身体は戦闘モード
に入った。

殺すぞ!ウエァ~~!!!!!
なんぞウエァ~~!!!!!

約2分くらい、一触即発の口喧嘩をしていたが土曜日の夜ということもあって
人通りが結構いたので、何?と足を止めてる人たちが目に入り、こりゃまずいと
思い、敬語で諭す姿勢に変えたが、それがオッサンを調子づかせたのか
お前の会社に電話するからよぉ!と携帯をとりだしてぴっぽっぱとやりだした。

こりゃかなわんと思い、さっさと車に引き上げ発車させたがまだ、わだかまりは
胸にひどく残っている。

なんで俺は、こんなチンケな池沼のようなオッサン一人に揚げ足をとられてるんだろう?
なにが俺をこうさせてるんだろうと。


運収:25200円 チップ320円 
7月合計159940円 チップ2040円

金曜だというのに午後10時から0時まで配車、まったく無し。
当然、手を上げて乗ってくれる客も0。
延々と流してるのにこの有様だ。
さすがに心が折れた。

意を決して、繁華街で‘付け待ち‘をしてみた。
付け待ちというのは、タクシー専用持ち場やその辺の路上で止まって
道行く人の乗車をひたすら‘待つ‘戦法だ。
わかりやく魚釣りに例えてみるなら、‘流し‘はルアーフィッシング、‘待ち‘は
浮き釣りといったところか。

しかし、繁華街の中心地は色んな会社のタクシーがいるし
ちょっとしたルールもあるみたい、そしてなんか怖いので
少し外れた場所に停めてみることにした。

その結果、2時間で配車3回、乗り込み2回。
ケツを痛めながら走ってるより、スマホでアニメみながらのんびり
待ってる方がはるかに売り上げアップとな。


運収:12010円 チップ120円 
7月合計134740円 チップ1720円

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