カテゴリ: 弁当屋

給料をとりに弁当屋にいった。
店につくとおや、ハリセンボンのほかにもう一人おばさんがいた。
前にいたベテランおばちゃんとは違うおばちゃんだ。
なんてやつだ。もう新しい人を雇ってやがった。

俺に気づくとハリセンボンが作業場から出てきて
給料支払いの準備を始めた。
俺も印鑑の用意などをしていると、ボソッとハリセンボンが呟いた。
時給納得してなかったんだね、と。

6日に時給をごまかしてると俺が職安の人にチクッてから
3日後の昨日、店に事実確認して厳重注意したという電話を職安から受けていた。
なので、この呟きも想定してたことだから無視して印鑑の先っちょをハァ~とかやってた。
まあ当然の報いだな。

その後、準備が整うと判子を押して足早に店を去った。
外にでて明細を確認すると、ん?時給が750円計算になってる!

あいつ・・・憎い演出しやがって・・・。

給料は明後日で全額貰えることになった。
電話をして3月分も一緒に欲しいといったんだが、すんなり時間を計算して支払うといってくれて
あ、ハイ・・と拍子抜けしてしまったほどだ。
ごねてくるのを見越して、その際に不平不満をぶつけようかと意気込んでいたからな。

給料とりいくのは何時頃がいいか聞いたところ
昼頃来てといったので、仕事に支障をきたせたらいけないと思い
中休みの昼食時はいつ頃ですか?と聞いたらそんなもんないわよ!とまた怒られた。
ほんと頭おかしいよな。でももう関係ない。
せいぜい過労死しない程度に頑張ってくださーいと思うだけだ。

なんだか肩透かし感があるけどまあいいか。
平和が一番。
怒りの裁判まで考えてたけど穏便に済ませられるならそれに越したこと無いよな。

今日は土曜日。
クビになったので一日ゴロゴロしてた。

これからどうしようかとずっと頭を抱え込んでる。
実際、こんな簡単なバイトでもすぐ首切られて
これから俺どうすればいいんだ、何やればいいんだと。
やっとニート港から出港できたのに、あっさり帰港を余儀なくされ
大海原に出ることも無く、また堤防でプカプカと浮かんでいるだけの日々に
戻ることになった。
本当に、自信喪失も甚だしい限りだよ。

とりあえず腐れ弁当屋と決着をつけなければ先に進めない。
俺が勤務したのは2月の終わりから、3月の始めの5日間。
そして給料が支払われるのが10日〆らしく、2ヶ月またがないと全額貰えないらしい。
つまり、2月の分は明々後の10日に取りにいき、さらに3月の分をまた4月10日にとりいかないと
いけないらしい。
ふざけんなって話だよな。
うん十万ならともかく、数千円だろ。そっちのわけのわからない都合で、5日間という短期間で
切り捨てやがって、ただでさえ俺は落ち込み、精神的にも傷ついてる。
にも関わらず2度手間とらせるなんて、一括で払えやというという思いで胸一杯だ。

とにかく明日、フランチャイズオーナー、一城の主ことハリセンボン社長に
明々後日で給料全額払えやと電話してみようと思う。
そこでハリセンがゴネた場合は、俺はこいつを躊躇なく提出することになる。
そうなったらもう本当に泥沼。まさに修正不能な紛争になるのは間違いない。
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朝起きるとなんか怒りが冷めてる気がしたので
これはイカンと思い、昨日の日記を読み返して
参考すべき箇所をメモ帳に書き込み、怒りボルテージを
再びフルにしたあと職安に向かった。

職安につくと、前に面接の受付をしてくれた人がいたので
立ったまま遠巻きにボーっとその人を見つめてると
気づいてくれて椅子に促された。
昨日唐突にクビになったことや、作業をちゃんと教えてくれないのに
できないと叱られること、そして日記では書いてなかったが
時給表示を虚偽していたことなどを涙ながらに話した。
実はこの仕事、試用期間の3ヶ月を過ぎたら時給が50円アップするはずだったんだが
それは自分の車で弁当配達をしたときのみということを後から聞いた。
おいおい・・と思ったんだが、まあ700円でもこの辺じゃ普通だし許しといてやるか
と了承したんだが、今となっては許さんよ。

その後、時給表示の虚偽は調べとくけど、もっと踏み込んだ事は
労働基準監督署にいって相談したほうがいいと言われ
地図を表示されたのでそこに向かうことにした。

2階に上がり、受付の人に再度ハリセンボンに受けた所業を説明する。
受付のおじいさんともいえそうな中老の人は最初若造のちんけな嘆きみたいな
感じで聞いていたが、俺の辛苦な訴えに心を動かされたのか労働上の解雇の
問題や今自分が相手にどうしたいのかなどを親身になって説明してくれて
最後にあっせん申請書なるアイテムをくれた後、それを書いてくるように言われ
再び職安にいくように促されその場を去った。

俺が最初にいった職安は支部みたいな小さいところで
総本山は別の場所にある。
ここはいわゆる失業手当や色んな手続きを行なっている場所だ。
ここの相談職員の人に三度やるせない気持ちをぶつけて
袋が結べなくて、なじられた件も袋を持参して実演してみせた。
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あ、この結びだと上のほうをシュッとすればすぐほどけるんですねと相談職員の人に言われ
俺もはいそうです、こんな少し練習すれば誰でもできるようなことを
少し途惑っただけでクソミソ言われましたと惨状を訴えることができた。
やっぱり袋もってきてよかったな。
その後色々話した結果、とりあえずハリセンの求人は求人表示から消されて
時給の問題で追求連絡をとってもらうことになった。
ザマァァーーーーーーーwwwww
その時、俺の名前を出していいかと問われたがもちろん大丈夫ですといった。
怒ってるというのをやつに伝えたい気持ちがあったからな。
というかまだ求人だしてたんだなこいつ。
採用人数一人なのに、ほんとふざけたやつだよ。

とりあえず、この週末にあっせん申請書を書き上げ
月曜に労働基準監督署に提出してくるかな。
普段ほとんど喋らない生活なので、今日一日でひどく疲れてしまった。

弁当屋勤務5日目。
クビになった。

今日も弁当作りを終え、配達にハリセンボン店主と出かけた。
順々に各家を車で廻ってくばる。
最後の家を配達し終わったところで、俺があの~と、話を切り出した。
ハリセンボンは俺の勤務時間帯を午後にいずれシフトしたかったみたい
なんだが(今は午前勤務)俺はこのまま午前がいいなと思っていた。
実際、求人票には午前8時から午後6時の時間帯数時間と書いてたしな。
5日間の勤務で、生活のリズムが午前起きでだいぶ出来あがってたし、このまま
いけたらいいと思ったからだ。もちろん、できたらでいいと言ったんだが。

しかしそれをいったとたん、ハリセンボンの目がキュッと細まった。
そしてクビにしたいということと同時に、出勤が遅い、前のベテランの人は15分前にきてた
そして作業を覚えない、今日も余った食材を袋に入れて結ぶ作業があったけど
できなかった、弁当の蓋が一列反対になってた
ちょうど大学生の息子が今帰省してて、昨日あなたが休みだったので
一人でやるのは大変だろぉ~、手伝ってやるよぉ~言うので手伝ってもらったら
あなたより筋がよかった。
私は1日14時間働いてる、即戦力がほしいのよ。教えてる暇はない等々。

どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでもいいことを延々と畳み掛けてきた。
出勤?ちゃんと時間通りにきてる。作業を覚えない?ベテランパートのおばちゃんが辞めてから
教えてもらってるのでまだ3日目だぞ頭は正気か?
そもそも作業というほど難しいものじゃなく、むしろ段取りの問題だ。
できあがって並べられてる弁当に、蓋をパカッとのせて輪ゴムで閉じる
この一連の動作を手際よくできなかっただけではぁ??と言われる。
袋を結ぶ作業でもそうだ。
なんかやったことない結び方だったので、2,3回教わってもできないから
エッヘッヘ難しいなこれサーセンwと和やかムードを自ら醸しだしたにも関わらず
この糞ハリセンボンはフンッ、もういいといって自分で残りの袋を自分で結びだした。
これができないとなんちゃらかんちゃらとか言いながら。
この間僅か30秒未満。
腹立ったのでその後、家に帰って自分でこんなだったかな?と思い出しながらやったら
ちゃんとできたわ普通に!


人というのはまず学び教わり、そしてそれを反復してやることでその行為を自然と身につける。
そんな大事な事を即戦力なんていう言葉で、ないがしろにする輩を俺は許せない。

とにかく明日、職安にいってこのことをぶちまけてこようと思う。

弁当屋勤務4日目。

4日間この店に勤務して、3日目くらいから
疑問に思い始めたことがある。

俺の給料ほんとうにちゃんとでるのか?
この店は高齢者向けの弁当を作って、毎日各家に届けるのを業務としている。
昼と夜の分があるんだが、昼はいつも8件くらいで夜は20件前後のようだ。
弁当が一個400円として、昼夜合わせて28件だから11200円か。
日曜休みなので月の売り上げが26日とすると
単純計算で合計291200円となる。

全国チェーンのフランチャイズなので、そこから食材や設備費
他もろもろの雑費とかを引いたらどんだけ残るんだろうと不安になる。
新参の俺がこんなこと考えるのは野暮なことなんだろうか・・・。

勤務3日目。

今日からベテランのおばちゃんがいなくなったせいか
面接中年おばさんがカリカリしていた。
ここでの勤務はまず最初に使い捨ての帽子、マスク、手袋をはめるんだが
その帽子の被り方が不味かったらしくお説教。
入念に手洗いしたのに、また帽子を被り直したせいで手洗いすることになり
この準備時間は勤務時間に入ってないから!8時半出勤だからもう5分遅刻よ!
なんてほざきやがる。
お笑い芸人のハリセンボンのメガネデブみたいなババアなのでさらにイラついた。

弁当作りの時も忙しい忙しい雰囲気を醸しだしながら、これこの前教えたよね?
を何回も連発。
盛り付けに使うトングで背後から頭はじこうと何回か思ってしまった。

その後、配達の方でも俺の二種免上がりの安全安心快適走行を
それじゃ遅いわぁ、前の人も配達が遅くてそれで契約止められた家もあるのよぉ
とネチョネチョいってくる。
いいか?お前のような利己的かつ営利的な奴のせいで一体どれだけの
人命が交通事故でこの世を去ってるか分かってるのかと
口元をガバッと押さえつけたくなる衝動に堪えながら車を走らせた。


その後、配達が終わりすぐさま食器洗いを命じられる。
ここまで約3時間半、煙草はおろか水を飲むことや休憩等一切なし。
これ、実はものすごく重要。この休憩ってのは決定的にすごく大事なことなんだよ。
過去に結構俺は新聞配達以外のバイトもチャレンジしてきたが
1,2日でばっくれるのは大抵休憩時間がないとこ。
例えば俺は魚をさばくとこで半年ほど、1日5時間くらいのバイトをしてたこともあるんだが
そこは75分に1回、確実に全員が10分ほど休む休憩時間があった。
その休憩時間で疲れた手足頭ををほぐし、煙草や水分で英気を養って次の75分に挑む。
その結果、5時間ぶっ通しで仕事をやるよりも、間に30分くらいの休憩がある4時間半
のほうが実は作業が進んでるんだよ。
馬鹿な雇用主というのはその辺をまるでわかっていない。

このBBAもどうやら馬鹿の部類に入ってる感じがする。
俺はいつも仕事をやめる時、頭の中で導火線を想像してて
火がついてから線が無くなるのを目安に去っている。
火は大抵どこでもつくんだけど、線の消化具合はその後変わってくる。

ここは今もう線の半分がチリチリと燃えつきてしまっている・・・

3月だ。

今日は弁当屋休み。
連日で合計7時間も働いたのでひどく疲れが溜まっていたのか
昼の2時まで熟睡してた。
配達する先を空回りして覚えようかと思ったが結局しなかった。
空回りというのは、配達先を空いてる時間に事前に回って覚える、まあ
新聞配達してた時に俺がよく使ってた手法なんだけど
この仕事でこれが有効なのかもあんまり分からない気もするんだよな。

勤務2日目。
今日も昨日と変わらないような勤務内容だった。
お弁当の作成、の見学。そして配達、の見学。
昨日と同じく3時間半の勤務で終わった。

配達の途中、今日でパートできてるベテランおばちゃんが辞める
ことをきいた。
職安での求人票だと従業員数2人、就業場所1人となってて
この少数精鋭感に心響いたのが応募した要因の一つでもあるんだけど
つまりこれからは俺一人で働くということなんだろうか?

一人でやるということになれば嬉しいが不安があるのも確かだ。
特に配達面。
新聞配達のように毎日決まった各々の場所に配達するわけでもなく
出前のように注文を受けてからその都度違う場所に配達にいくというスタイルとも違うようだ。
まだ2日目で手探り状態なので、これから徐々にこの謎を究明していきたいと思う。

弁当屋勤務初日1日目。
朝7時に起床して、8時に家を出た。

店につくとこの前面接した中年おばさんに作業着を
渡され、まず手を入念に洗浄する事から教わり始めた。
洗浄作業が終わり弁当作成開始。

もう一人のベテランの中年おばさんも加わり
15分ほどの一連の流れ工程を、説明されながら見学し
俺もちょいちょいと作業に加わって、2時間弱の弁当作りが終わった。

その後、面接中年おばさんと車に乗り込み配達に出かける。
そして帰ってくる。


1日の仕事の内容は大まかに書くとこんな感じのようだ。
まだ初日なのでなんともいえないが、は?なんだこれ?無理!というような
ところは特にないかな。覚えることは結構ありそうだが。
結局今日は3時間半の勤務で終了となった。

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